シネマ通りマルシェ
JOINT WORK:合同会社ボタ
data
道路活用
所在地:山形市七日町
用途:イベント
プロジェクト期間:2017 - 2019
credit
担当:シネマ通りマルシェ実行委員会(合同会社ボタ+株式会社オブザボックス+郁文堂書店TUZURU)
協力:シネマ通りマルシェキャスト(東北芸術工科大学・山形大学有志)
publishing
「テンポラリーアーキテクチャー」Open A・公共R不動産 編 /馬場正尊 他著(執筆協力)
プロローグ
山形ヤタイでの「トライアル軒下ヤタイ」は、空き物件オーナーに対して十分な金銭的メリットを提供できず、BOTA coffeeの軒下活用を超える展開には至らなかった。それでも、手応えは感じていた。もし通り全体の風景を変えることができれば、シネマ通りのイメージを刷新できるのではないか。そう考え、私たちは「シネマ通りマルシェ」を企画した。
公民連携によるフォーマット作成
道路使用には、警察署への道路使用許可申請と、山形市への道路使用届出が不可欠である。これらの手続きを進めるにあたり、前例がなかったため、山形市職員と協力して申請方法やフォーマットを整備した。申請手順や書類のフォーマットを共有し、民間事業者間でノウハウを蓄積することが、持続可能な運営のために重要だと感じた。
空き物件ツアー
「シネマ通りマルシェ」は、2017年から毎年2回、山形市シネマ通りで開催されている。毎回20~30店舗が出店し、来場者数は多い時で約2,000人に達する。このマルシェに合わせ、山形リノベーションまちづくり協議会と共同で「空き物件ツアー」も実施した。このツアーでは、シネマ通り周辺の空き物件を10~20名のグループで内見する。ツアーをきっかけに新たな洋菓子店が開業し、以来、デザイン事務所、ギャラリー、カフェ、書店、雑貨店、古着店、プリン屋、ピザ屋など、多様な11店舗がシネマ通りで誕生している。