すずらん通りパークレットプロジェクト2023

JOINT WORK

 

date

社会実験

所在地:山形県山形市香澄町

用途:パークレット

構造:木造

竣工:2023.09

プロジェクト期間:2023.09 - 2023.11

 

credit

担当:OF THE BOX 追沼翼

施工:株式会社オオバ東北支店

設置者:山形市

グラフィックデザイン:青柳美穂

撮影:堀内敦央

まちの風景への問題提起

2023年、山形市は前年に引き続き、すずらん通りでのパークレット設置に関する社会実験を継続し、株式会社オオバ東北支店が全体のコンサルティングと調整を、株式会社オボザボックスが企画・デザインを担当した。

 

商店街における新たな空間活用の方法を探求し、特に冬季の設置が難しいため、より簡易的なパークレット設置が課題となった。限られた予算の中で、滞留空間の運用に重点を置きながらも、生活者に「どこを目指していくのか」という問いを伝えることが重要なテーマであった。様々な制約の中で、具体化に至らなかったアイディアをグラフィックで表現し、「まちに香りがあったら?」「触れる緑があったら?」「音楽があったら?」といった問いを投げかけている。これによって、新たなアイディアや視点が集まり、地域の魅力を再発見する契機となることを目指している。

 

町の風景は、そこで暮らす人々のライフスタイルの表れであり、行政だけでは変えられない側面が多い。私たち一人ひとりが生活者として街に参画し、共に新たな価値を創造していくことが必要である。こうした取り組みが続くことで、地域に根ざした新しい公共空間が育まれ、持続可能なまちづくりのアイディアが次々と生まれることを願っている。